皆さんお気に入りのキーボードってありますか?
私も少し前まで東プレのRealForceシリーズやAppleのMagickeyboardを使用していたのですが、この度Happy Hacking Keyboard(以下HHKB)の最上位モデルを購入しました。
キーボード自体のレビュー記事は自分の手に馴染むくらい使ってから書こうと思っているのですが、今日は私がHHKBを購入した理由についてお話します。
目次
HHKBとは
購入動機をお話する前にHHKBについて軽くご紹介します。
HHKBは株式会社PFUより販売されているPC向けのキーボードです。現行モデルでは東プレ製のRealForceシリーズ同様に静電容量無接点方式を採用しており、独特なキータッチとコンパクトなデザインが特徴です。
初代モデルは1996年発売という歴史あるシリーズで世界中のユーザーから支持されており、2019年には「これから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えスタンダードであり続ける商品・サービス」に贈られるグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しました。
私がHHKBを購入した理由
さて、私は当ブログでRealForceシリーズやMagickeyboardを推している…いや、推して“いた”のですが、そんな私がHHKBを購入するに至った理由をお話します。
理由1.Magickeyboardを愛せなくなってしまった
私はAppleのMagickeyboardに心底惚れており、それはもうキーボードを購入したことがきっかけでメインPC・サブPC共にMacにしてしまう程でした。
それほど愛していたMagickeyboardですが、2020年4月にiPad Pro用のモデルが発売されてしまいました。
この新しいMagickeyboardがPCで使えるようbluetooth内蔵であるか、既存の製品と同等の機能しか持ち合わせていないとかならHHKBに気持ちが移る事は無かったかもしれません。
しかし現実は非情で、新しいiPad専用モデルにはトラックパッドやバックライト等「え、それ既存のモデルにも付けてよ!」という機能が搭載されており、タブレットPC専用のキーボード以下となってしまったPC用Magickeyboardを愛する事が出来なくなってしまったのです。
理由2.最上位モデルが1つに絞られた
今より一つ前のHHKBは上位モデルでもBluetooth搭載だけど有線接続が出来ないBTモデルと、有線接続のみだけど静音性を高めたPro2 Type-Sモデルの2つに分かれていました。
静音性の高いキーボードは魅力的ですが無線接続も捨てられないという私のようなユーザーにとってはコレが悩みの種で、結果私もBTモデルを買ったもののType-Sへの憧れが捨てられず、上記のMagickeyboard同様に便利だけど心から好きにはなれないキーボードという立ち位置だったのです。
また、よくHHKBと比較されるRealForceシリーズも魅力的なのですが、RealForceは最新の荷重(キーの反発力の軽さ)が違うモデルだけでも4種類、おまけにゲーミングモデルやMac用モデル等も販売されており、自分にとってベストBuyだと思ったモデルを選んでも「あぁ~やっぱりあっちにしておけば良かったなぁ~」となってしまいます。
というか私がなりました(R2等荷重30gブラックを購入するも、ホワイトカラーやゲーミングモデル、Macモデルに目移り…)
それが現在のHHKBは最上位モデルはJIS配列・US配列の選択以外では下位モデルに対してあらゆる面で優れているという、いわゆる「コレを買っておけば間違いない」ラインナップに変更されたため、安心して一番高いモデルを購入する事が出来たのです。
理由3.コンセプトをしっかりと貫いている
HHKBの開発に携わる和田 英一教授は、キーボードについて以下のように述べています。
「アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない」
この考えはHHKBの歴史にもしっかりと表れており、現に1つ前の有線接続の最上位モデルとなるProfessional2 Type-Sが発売されたのは2011年6月15日です。2017年にBTモデルを発売したものの、有線タイプに限っては2011年から2019年までの8年間でモデルチェンジやラインナップの追加が一切行われなかったという事になります。
RealForceシリーズのようにテンキーレスや等荷重or変荷重、Macエディションだったり限定モデルやカラーバリエーションの追加など高頻度なアップデートの方が意欲的とも考えられますが、コレって既に購入したユーザーからすると
ざらめちゃん
みたいな事が起こりうるんですよね。
毎日触るものを長く使っていくうえで今使っているものよりも新しく、優れたものが出てくれば目移りしてしまうのは至極当然の事であり、手元にあるものを大切にしようという気持ちが薄れてしまう運命は免れません。
ましてや使い慣れた物を買い替えるというのは購入を検討したり開封~セットアップ等の些細な時間から、新しい物に慣れるのにも長い時間を必要とします。
頻繁な改良による一喜一憂だったり買い替えの手間が少ないのもHHKBの魅力であり、発売当初からこのコンセプトを貫いているからこそHHKBが長く愛されているのではないかと思います。
ってか私もここに魅力を感じて買いました。
理由4.無線接続が改善された
私は以前HHKBのBTモデルを使っていて今も所有しているのですが、高級キーボードにもかかわらず無線接続に難があるという理由から使わなくなってしまいました。(交換対応やアップデートでの改善も行われていたみたいですが…)
具体的に言うと時々接続が切れたり、勝手に連続入力されたりする事が多々ありました。
まだ購入して間もないので様子見中ではありますが、BTモデルがBluetooth3.0だったのに対してHybrid Type-SはBluetooth4.2を採用している為か接続が安定しており、少なくとも使用開始してから丸3日経った現時点ではBTモデルに見られた不具合は発生していません。
理由5.欲しかったモデルが入荷した
実は理由1でお話したiPad専用Magickeyboardが発売した4月の時点でHHKBへの乗り換えは検討していました。
しかしコロナの影響もあってかHHKBの需要が多く、高級キーボードというマニアック(?)な製品にもかかわらず、私の狙っていたJIS配列ホワイトモデルを含む一部モデルが品切れで買えないという状態が続いていたのです。
少なくとも私が自分の誕生日の為に買おうとした6月中旬までは品切れが続いていたと思うのですが、8月に入り父の誕生日プレゼントを探すついでにAmazonの商品ページを覗いてみたところ在庫が復活しており、速攻でポチるに至りました。
まとめ
以上、私がHHKB Hybrid Type-Sを購入した理由でした。
使用感についても軽くお話しようと思いましたが、長くなってしまったので別記事で。
とりあえずここまで書いた購入動機というか、新しいキーボードに求めていた事を完璧に満たしてくれていて大変満足しています。またいつ品薄になるか分からないので、購入検討している人は在庫があるうちに買っちゃいましょう!
というわけで本記事はここまで、ご覧いただきありがとうございました!