私は欠陥品なので、子供を残すべきではないと思っているお話

皆さん楽しく生きてますか?

先日とあるタレントさんの訃報が流れて、そういえば私の母も私が5歳の頃に自殺したなぁ〜という事を思い出しました。

というわけで今日は、私が欠陥品であるというお話。

母の記憶

ざらめちゃん

あんまりハッキリとは覚えてないんだけどね!

私が小さい頃に母は自殺してしまいましたが、死んでしまうまでの母については特別問題のある人という印象はありませんでした。まぁ5歳までしか一緒に居なかったので朧気な記憶しかありませんが。

夫婦仲も取り分け悪かった印象は無く、寧ろ家族でキャンプや遊園地に出かけたりしていて、家族仲は良い方だったのではないかと思います。

1つ問題があったとすれば、私が喘息なのに夫婦揃って喫煙者だったって事くらいでしょうか。お陰様で(?)入院したりもしましたが、専業主婦だった母はマメに見舞いに来てくれましたし、退院時は夫婦2人で迎えに来てくれたのを覚えています。

自殺の原因

私と妹、子供が2人居るのに専業主婦で、当時(2000年)の時点でも割と恵まれた家庭環境だったと思うのですが、そんな環境にもかかわらず母は子育てが原因で自殺してしまいました。

父曰く、どうやら妹の夜泣きに随分と参っていた様子だったらしく、私が大人しいタイプだったのもあって余計に応えたのでは無いか…

そして子育て以外にも、不動産がどうたらこうたらと将来をやたらと心配する傾向があったけど聞き流してしまっていた、もっとよく話を聞いてやればよかったのかなと後悔した事を、私が物心着いた頃に聞かされました。

そんなやり切れない後悔があっても男手1つで私と妹を育てきってくれた父には感謝しています。

ざらめちゃん

お父さんありがとう!

トラウマ

とまぁ仮に子育てに対する父の協力が足りなかったとしても、母の自殺の仕方はとにかく酷いもので、私が朝起きた頃には玄関のドアクローザに紐を引っ掛けて首を吊っていました。

いやいや私寝起きなんだけど!?寝起きドッキリか何か!?ってか今日一日ご飯とかどうするの!?!?…等と当時5歳の私が突っ込めるはずも無く、父が仕事から帰ってくるまで何も出来ず、というか何をしたらいいかも分からず3歳の妹と一緒にテレビを見て気を紛らわせていました。

夜になり、父がいつものように笑顔で玄関を開けたところまでは覚えているのですが…その後母の名前を叫ぶ父の様子を見てようやく時間が動き出したように自分も泣き出したところで記憶が途切れていて、その後のことはあんまりよく覚えていません。

しばらくした後でお葬式の前に母の手に触れて、何故こんなに冷たいのかと親戚の誰かに聞いたりした断片的な記憶はあるのですが、自分で思ったよりも幼いながら相当なショックを受けていたのかもしれませんね。

片親である事のコンプレックス

ざらめちゃん

家族コンプレックスってキツイよね〜

父は私と妹を男手1つで立派に(?)育ててくれました。

個人面談や三者面談には来られない事はあったけど、運動会や卒業式なんかは何とか都合をあわせて来てくれました。

けれど私には1つ、母が居ないことによる絶大なコンプレックスがあります。

同じ過ちを繰り返す可能性

父は私達を育ててくれましたが、母は私達家族を見捨てて、言い方は悪いかもしれませんが“自分が可愛くて”自殺を選びました。

そしてネグレクトは繰り返すと言われていますが、仮に私に子供が出来たとしたら母のように親としての責任を放棄して、責任から逃げる為に自殺することも厭わないのでは無いか…そんな気がしてならないのです。

私は何とか折り合いを付けましたが、やっぱり母が居ない事による寂しさや他所の子との違いというか、隔絶みたいな物も感じました。

何より母が自ら死を選んだなんて情けないこと他人には言えませんし、時々母の事を聞かれた際も「小さい頃に亡くなりました」と濁した言い方をしてきました。

こんな寂しさや情けなさを自分の子に味わって欲しくないので、自分は絶対に子供を残すべきでは無いと考えています。

残される子供の事を考えて欲しい

ざらめちゃん

子供はペットでもオモチャでも無いぞ!

自分一人だけの人生なら、他人に余計な迷惑をかけない限りは好きに生きて、好きに死んで行けばいいと思います(死後は多かれ少なかれ身近な人に迷惑がかかるとは思いますが)。

けれど子供が居る、またはこれから子供を作るなら今一度考えて頂きたい。その子はアナタの遺伝子を持って産まれてきた人であり、親の行いは子供にとって重大なコンプレックスに成り得る事を。

現に私には育児や家庭を放棄した自分勝手な母親の血が流れていて、それを一生背負って行かなければならず、子を残すべきではない欠陥品である事に強い劣等感を持っています。

病死なら諦めがついたかと言われると自信はありませんが、とにかく自殺だけは絶対ダメです。自殺するなら絶対に子供を産んじゃいけませんし、子供を産むなら自殺をするな、酒と車の関係と同じです。

余談…思い返してみれば

今になって思い返してみれば、父方の実家はそこそこ大きな三階建てに祖父母共に元気な上に兄妹もみんな仲良しで集まって暮らしていましたが、母方の実家は祖父と叔父が同じアパートで別々の部屋に暮らしていて、随分と差があったなぁという事を思い出しました。

何故祖母が居なかったのかは今でも分からないし、母方の祖父は随分前に亡くなり叔父とも疎遠になり、かと言って今更昔のことを掘り返すのも酷だと思うのでわざわざ父に聞こうとも思いません。

けれど強いて言えば家庭環境の差という伏線を感じ取って母のケアを入念にして上げれば、自殺は防げたのかな…と思わなくもありませんが、当時5歳の自分にそれを求めるのはあまりに無理がありますね。結局こうなるしか無かったのでしょう。

おわりに

以上、私のコンプレックスに関するお話でした。

子供は残さないと言っても今まで苦労した分は楽しく生きてやろうと思っているので、某タレントさんの訃報に感化されて私も…なんて気は毛頭ありませんのであしからず。

あと一応、反出生主義でもありません。“責任が取れるなら”どんどん子供を産んで育てるべきだと思っています。少子高齢化社会ですからね。

というわけで本記事はここまで、ご覧頂きありがとうございました。