Pocket AIでもFF14は快適に遊べるのか試してみた

皆さんFF14で遊んでますか?

私はPCのGPUがよわよわなのでPS4で遊んでいたのですが、この度Pocket AIというニッチな商品を購入したので、晴れてPCユーザーになりました。

というわけで今日はPocket AIでFF14は快適に遊べるのか?っていうお話。

Pocket AIについて

ベンチマーク結果を紹介する前に「そもそもPocket AIってなんぞや?」って話ですが、簡単に言うと持ち運びしやすいモバイル版外付けGPUです。

Thunderbolt3以上の高速通信が出来るUSB-Cポートが必要なのと、セルフパワー式の為外部電源が必要になるという使用条件はありますが、名前の通りポケットに入るくらい小さいためUMPCと相性が良いのは勿論、場所を取らないという強みもあります。

価格は389USD(記事執筆時点で55000円くらい)で、後述する通りスペックはハイエンドGPUに遠く及ばないので外付けGPUとしてのコスパは良くありませんが、現時点では唯一無二の携帯性の高さと省スペース性を持っているのでUMPCや省スペースPCを愛用している人には結構オススメです。

私のPCスペック


さて、Pocket AIの強さを検証するために元のPCスペックとベンチマーク結果からご紹介します。

OS:Windows10 64bit (Boot camp)
CPU:Corei7-8700B@3.20GHz
RAM:16GB 2,666MHz DDR4
GPU:Intel UHD Graphics 630
SSD:AP2048 SCSI Disk Device

簡潔に言うと2018年のMac miniをRAM以外フルスペックにした物で、CPUが独特な事以外はちょっとスペックを盛った省スペースPCという感じ。

GPUが統合型なのが致命的ですが、それ以外は良い物が揃っているので動画編集に困ったことはありませんし、今年で5年になるのにバリバリ現役で頑張ってくれています。

余談ですがMacではBlack magicというeGPUが公式でサポートされていて、Macで起動する分にはBlack magicを使えばFF14を快適に遊ぶことは出来るんですが、このeGPUを繋いだままBoot campでWindowsを起動するとブラックアウトしたままOSが起動するという謎の不具合があったりします。

というかそんな不具合があるならBlack magic買わなかったし、不具合が無ければPocket AI買う必要無かったんだよなぁ…しっかりしてくれよAppleさん…。

ベンチマーク

さて、まずはPocket AIを繋がずにFF14ベンチマークを動かした結果から見てみます。

はい、スコア2662!解像度FHDで設定を標準品質(ノートPC)にしてもこの始末☆

以前Mac miniでもFF14は遊べるという記事を書きました通り確かに遊べるっちゃ遊べるんですが、ぶっちゃけコレならPS4で遊んだほうが100倍マシってくらいガクガクです。

はてさて、こんな有様ですがPocket AIを繋いだくらいで快適になるのでしょうか?

Pocket AIを繋いでベンチマーク

さて、統合グラフィックスのUHD Graphics 630が足を引っ張って散々なスコアになってしまった私のMac miniちゃんですが、Pocket AIを繋いでもう一度レッツベンチマーク!

うおおおスコア11445!めっちゃ上がってるうぅぅ!すげぇぇぇぇ!

…と言っても評価は上から2番目の「とても快適」。標準品質にも拘わらず「非常に快適」にはなりませんでした。

因みにFHD+最高品質でもベンチマークを回してみたんですが、結果は…

評価は上から3番目の「快適」、数年前のミドルゲーミングPCレベルですね。

まぁ省スペースが売りの小型PCやUMPCにスマホサイズの外付けデバイスを取り付けるだけでここまで底上げ出来るっていうなら、悪い買い物では無かったかもしれません。

総評&結論

結論は、Pocket AIがあればハイエンドなGPUが無いPCもそこそこなゲーミングPCになれる!って感じでした。

ただし55000円もするので、ぶっちゃけFF14だけが目的なら大人しくPS5を買った方が幸せになれるかもしれません。記事執筆時点でAmazonみたら54500円でしたし。

けれど私はPCで他にもやりたいことがあったので、Pocket AIの性能には満足できました。


問題点

省スペース&静音でMac miniをゲーミングWindowsPCに出来たのは良いんですが、一つだけ致命的な問題点がありました。

それはPCが電源オフの状態でPocket AIを繋いだまま起動しようとすると、Windowsロゴから先に進めない事。つまりOSが起動した後でPocket AIを繋がなければならないのです。

とはいえコレはBlack magicを繋いだままWindowsを起動しようとした時の現象と似ているので、intel版mac&Boot campという特殊な環境でのみ起こり得るのかもしれません。

他の環境で試そうにもサブノートにはthunderbolt3ポートがついていないため検証できず…次にメインPCを買い替える時はWindowsの省スペース型PCにしようと思っているので、この問題点についてはまたの機会に検証しようと思います。

おわりに

以上、Pocket AIの実力検証でした。

小さい割りにパワフルで中々面白い商品ですが、セルフパワー故に使用場所が限られてしまうのがネックだなぁと感じました。

もっとこの手の商品の開発が進んでバスパワーに対応してくれたらなぁ~と思わずにはいられない夢のある分野だと思うので、モバイルGPUの今後に期待してます。けど納期とかはちゃんとしてね。

というわけで本記事はここまで、ご覧いただきありがとうございました。